1986年にMacPlusを購入し1988年にはMac IIを購入しましたが、当時は開発環境というものがMacには付いていませんでした。オリジナルMacintosh(128MBメモリ)にはMacPascalというインタプリタが付いていたという話も聞いたことがありますが(CANON 01の人にフロッピーをもらった記憶があります)。Mac OSはアセンブラとPascalで書かれていました。
Mac Plus購入後、TML PascalというTom Leonardという人が作ったPascalコンパイラを買いました。同時にInside Mac I、II、IIIを買いました。これがなくてはプログラミングができなかったのです。今でも本棚に黄色くなったこの第二世代のInside Macがあります。その後第3世代のInside Macが大量に出版されましたが、全部読むような量ではなかったです。
私が在籍していたDECの米国本社のサーバにはインターネットからさまざまなコードが流れてきており、そこから入手したターミナルエミュレータのソースコード(Mac Pascalで記述)をTML Pascal用に修正して動かしました。このプログラムを動かして当時メジャーなRedRiderというターミナル・エミュレータをダウンロードして、このプログラムの役割は終わりました。いわゆるブートストラップコードという役割だったのです。TML Pascalを使ったのはそれが最初で最後でした。
APDAに続く。